035 焼きつき修理

日自分の不注意でエンジン焼きつかせてしまいました。
2stオイル入れずに二日通勤したのが原因です。
本当のバカです。

幣サイト内で報告したところベスパ教 信者さんから「ノーマルシリンダー&ピストンあげるよ」との
ありがたいお申し出が!(『壊す馬鹿あれば助く神あり』ですね。)
一度はSHOPに持ち込んだものの、まだノーマルシリンダーに未練のある私にはまさに蜘蛛の糸、
すがりつくほか道はありません!

今まで修理は全てSHOP任せでしたから不安はありますが、勉強も兼ねて自分でシリンダー&ピストンを
交換することにしました。
いろいろとアドバイス頂いた皆様、ありがとうございました。m(_ _"m)ペコリ


頂いたシリンダー&ピストンです!
「サビがあるよ」とのことでしたが美品で、なんと未使用!
郵送も早く届けて頂き、恐縮至極です。
信者さん、本当にありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ


↓下から見ても綺麗。
「バリ取りが必要」とのこと、初めての作業ばかりで
不安一杯ですが腹をくくります。



       ※尚、画像・文章量は多いですが内容は薄いです。エキスパートの皆様はご笑覧ください。


 <警告>綺麗好きの方は以下を見ないでください<(^^;;>

仕事場なので「続きはまた今度」とは行きません。
始めたら終わらせないといけないのが辛いところ。

エンジンを降ろすとワイヤーを付け直すのが面倒なので
段差を利用してエンジンのみ下げました。
コテコテに汚れてます。(^^;;

インシュレーターゴムを外すのは初めて。
「破れてることが多い」とSHOPのオーナーに
アドバイス貰ってましたが、これは無事でした。
インテーク側。
うわあぁ・・・・ほんと汚いなぁ・・・

砂とホコリと油が混じってペースト状になり、
エンジンの熱で焼かれてミルフィーユ状態ですw
シリンダーも汚い。
パーツクリーナーを噴いてもなかなか落ちません。

ここまでの汚れを落とすには・・・
やはり”ケミカル”の力を借りるしかありません。
♪しつこい汚れにマジックリン♪

シリンダーは交換するので中にゴミが入らない
程度に綺麗にしました。
これが一番大変だったかも。
ヘッドを外します。
ここまで下げるとラチェットも入るので作業も楽です。
11mmのソケット使用。




ヘッドは・・・

もう笑うしかありませんね(^^;;

圧縮漏れがすごいのなんの
燃焼室にデポジットが!

ペーパーを当てて除去しなきゃ。
ピストンが見えました。
ヘッドも真っ黒です。
ヘッドも汚い。
出来る範囲でお掃除お掃除。

こういう時ケミカルの力は偉大だなぁと痛感します。



ET3は貫通スタッドボルトなので
ヘッドさえ外せばあとはシリンダーも上に引き抜ける
はず。


酷く焼きついてシリンダーが外れないかも・・・と
懸念がありましたが、コンコンと軽くゴムハンで叩くと
孝行者のET3はダダをこねず、あっさり外れて
くれました。


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イヤッーーーー!!!!!

汚いスタッドボルト

見るも無残なピストン。。。

ホントスマナイ......OTZ........
シリンダー側も傷が・・・


新旧ピストン比較。

右の縦じまは全て傷です・・・
が、リングは折れたり張り付いたり
してませんでした。
(新ピストンは大事にしなきゃ。)


頂いたピストンはリングが1本だった
ので、事前に購入してた新品2本に
取り替えました。
交換の時、折らないか緊張緊張。

2stオイル塗ったり、リングのずらし方
があったり、リング留め位置が
あったり・・・
詳しくは他所を見てください(^^;;

取り付けるこちらも準備をします。

1500番の耐水ペーパーでシリンダー内を「円弧」方向に
軽くなでる。(縦は厳禁)
CRCをたっぷりつけて慎重に・・・。

というコツをYasu@Ducksさんより伺いました。
思い切り初耳でした(^^;;

ポートなどの引っかかりが無いか、何度も手で触って
チェック。
・ピストンピンクリップを外す
・ピストンピンを奥へ打ち込み、
 ピストンとコンロッドを分離
・新ピストンを入れ、ピストンピンを叩きいれる
・ピストンピンクリップを取り付け
・ガスケットに液体ガスケットを塗布・設置
・ピストンリングを抑えながらシリンダーを下げて
 入れる。(2stオイル塗布で)


は作業に夢中で画像を撮り忘れたため割愛。
小エンドのローラーベアリング、って
グリスいらんのかな〜?なんて思いながら
いきなり新シリンダー&ピストンに!



このスタッドボルトを外すのにダブルナットを
するんですが、なかなか緩んでくれない(ギギギ
とも回りしてなんとも...


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シリンダーについてる物、と思い込んでて
替えを購入してないので何としても外さないと。
面白そうな匂いを嗅ぎつけて乱入した職場の上司と
30分格闘し、なんとか外せました。


このあとの取り付けはサクサクと進みました。
画像は撮り忘れたので割愛。
このゴムがエンジン側につけると車体に嵌りません。

先に車体へ付け、ゴムにCRCをたっぷり塗って
すべり込ませました。


これの取り付けが甘かったのか、エンジン始動直後に
パン!と異音&生ガスを撒き散らし、
速度に対し高めのギアでエンジンに負荷かかってると
ボボボボ・・・と尻の下から唸ってる
なんとも不思議な状態になりました。





んとかかんとかエンジンを上げ、全て組みあがりました。
さすが私、朝10:00から夕方18:00まで掛かる堪能ぶり(^^;;
サクサクっとやると勿体無いですしね!(ツヨガリトモイウ

緊張気味にキックを1発、変な引っかかりや異音がないのを確認し2発...3発...

(パン!)ぺぺぺぺ!
エンジンが掛かりました!

ぃやったぁーーー!!!今までの苦労が報われた瞬間です!
パン!って言うのが気になりますが、
まあ祝砲と考えるのがイタリアーノです

(チガウ


※後日もう一度エンジン降ろしてインテーク部を抜き差ししたら直りました。キャブ→インマニの接続がまずかったのかなぁ・・・?



(画像左)箱には”DATE6/89”との記載が。         (画像右)今までごくろうさん。

積算距離リセットが嫌で新車から同じメーターを使ってましたが、
新シリンダーとのお付き合いには切りの良い距離が
あとあとのメンテナンスを考えても便利。
ということで随分以前ヤフオクでGETしていた古いメーターを使うことにしました。
スタートはもちろん0。

”ジャンク品”として落札しましたが、完動品で助かりました。
今まで頑張ってくれたメーターくんは41,445kmでお役御免です。部品取りとして第2の人生を送ってもらいます。


最後に、ノーマルシリンダー&ピストンを快く譲って下さったベスパ教 信者さん、本当にありがとうございました。
大事にします!