017 軽量フライ交換


こんなことを改めて宣言するのも情けないが、私はクランクケースを割る勇気も技量もない。「チューンドモンキーに負けない」「ビッグスクーターをカモりたい」などの野望もない。ノーマルの乗り易さを崩さずに加速が良くなったらいいなぁ、程度のものだ。

 手間暇を掛けずにお手軽チューンを目指してチャンバーを買ったのが2年前。
今回のPKフライ装着でMyVESPAの簡易チューンは完成です!




お決まりの重量測定をしようと思ったが、我が家にはお気楽な二人がプリントされたこいつしかいない。
(0.1kg単位)

試しに量ってみると新しいPKフライは2.0kg。
2.0kg???
1.8kgのはずだけど・・・
出てくる数値も緊張感がないなぁ。

外した純正フライは3.0kgだった。
一応(株)ベスパさんの謳い文句「3割軽い」には
計算が合う。

アバウトなのに帳尻を合わせてくる・・・
こんな人いますよね。



買って3ヶ月、ずっとおあずけ状態だったので触れるのが嬉しい。


インパクトでサクッとセンターナットを外す。
このときのためにフライホイール抜きも買っていた。

やっと使えた〜♪

赤印のスパナでフライ抜きが回らないように押さえながら
メガネで締めこんでゆく(水色矢印)と「ガッコン」と外れる。

マグネットが効いてるので落ちはしなかったが気を抜くと
怪我の素になりかねない。注意は必要。

結構ずっしりと重い。






フライを取る際スピル(半月状のピン:黄)が落ちることがあるそうだ。スピルが12時に来るよう調整してから外すのがベスト。

←何も考えずに外した悪い例。
辛うじて上向きで幸いスピルも落ちなかった。

取り付けの時にスピルが外れるのを防ぐ為グリスを塗るのがコツのよう。
今回ドライバーでちょっと触ってもビクともしなかった。
「外したら付けれないかも・・・」
悪い予感がしたのでそれ以上触るのを中止。


取り付け完了!ピカピカが嬉しい(PKフライは右)。フィンの形や数も違うなぁ・・・



さあインプレッション。

エンジンを掛けるとアイドリングが若干あがった。軽くアクセルを捻ると吹け上がりも軽い。アクセルを開けた瞬間から回転がついて来る(今までは一瞬ラグがあった)。体感的には2割ぐらい軽いだろうか。

実際に乗ってみても印象は同じで 一速/30km 二速/50km 三速/70km までストレスなく吹け上がる。加速が良くなった。ピンクナンバー二種バイクとシグナルダッシュで勝負になるようになったのが嬉しい(勝てはしませんが(^^;))。
フライが軽くなった分回転上限が上がるそうで、焼きつき防止の為(株)ベスパさんのアドバイスに従ってメインジェットを#88にあげた(純正時の#78から10番手上がったことになる)。
モゴモゴいわず、焼きつきもせず、一発でセッティングを出せるのはさすが(株)ベスパさんだと改めて関心する。

 もうひとつ気になるのはトルクがどれだけ細くなったか?だけど、スタート時アクセルを開けずに1速に入れてもストールはしないし、いつもの長い坂でも全開進入すれば4速で登りきれるのは以前と変わらない。20km以下の極低速走行では若干気を使うようにはなったが慣れれば気にならないレベルの問題だと思う。


HPフライだとライトが暗くなるらしいがPKフライは以前と変わらず明るい。
燃費が悪い以外は良い事ずくめだ。
このときはそう思ってた。

このPKフライが思わぬ落とし穴となろうとは・・・。

                                      etre continue ≫ つづく