2011/8/30

少し前ですが、仕事で福島第1原発事故の
避難区域内(20km圏内)に行ってきました。

1日目は当時まだ一時帰宅が許されなかった
3km圏内のほんのちょっと外側、
大熊町町役場付近。
2日目は楢葉町での作業でした。

のどかな田園地であったであろう警戒区域内は
被災直後のまま、時間が止まっていました。
いや、正確に言うと「ひとの営みの時間」が止まり
時を謳歌しているのは田や畑を覆う雑草だけでした。

被災してない私などは、住民の方に掛ける言葉も見つからず
ただ仕事に専念するのみでしたが
感じたのは「東日本大震災は終わってなんかいない」
ということでした。

最近のTVニュースなどでは「節電」や「防災」
という言葉をよく聞きます。
でも、それって「被災してない人目線」なんですよね。
今も避難所や仮設住宅や親戚知人宅で暮らし
いつ帰れるか判らない不安と戦いながら
自宅に帰れる日を心待ちにしている被災者には
「早く元の生活に戻る」事が唯一最大の願いです。
でも、警戒区域内はほぼ手付かずのまま。
「節電」「防災」以前にまず「復興ありき」です。
私を含めて、これを忘れてはいけません。

昨日新たに野田さんが民主党代表選を制し
このまま内閣総理大臣になる見込みですが
言葉の通り、「復興を加速させて」くれることを
期待します。
新首相、ほんま頼んますよ!