048 ブレーキ球不具合〜前編



- ロントブレーキスイッチ(コレ)を増設し、暫く快適に乗っていましたが
プラスティックのスイッチ押さえが予想通り
ポロリと取れ、ブレーキが点灯しっぱなし状態になりました。
まあ、つかないよりいいか(ヲイ)と楽観してたら
今度はブレーキ球が着かなくなり
慌てて球をチェックしましたが球は切れてません。

スイッチ → JCT(ジャンクション)ボックス →と上流に向けて確認するも、どこにも電気が来ていない。
上級者に聞くと、
「コイルが故障することは殆どない、バックプレートの配線劣化が原因では?」
アドバイスをもらったので重い腰を上げてバックプレートを外し、配線を引きなおすことにしました。


PKフライを外す。19mm

以前はフライを外すだけでもドキドキしてたのに
この不具合のお陰で脱着を繰り返し、
度胸がつきました(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
パカッ!
ごたいめーん!

上・右・左のプラスビス3つ緩めると
ステーターが手前に取れます。
オイルが漏れてる。。。
嫌なものを見ました。

エンジン掛ける時に『ポン!』と音がするのは
ひょっとしてここから?

とりあえずブレーキクリーナーで掃除して
見なかったことに。
点火時期の合いマークも記録撮影。
配線はグロメット2つで外へ。

上がJCTボックス
下がCDIへ。
バックプレート裏。
配線がほぼ直角に折れ曲がる
ココが劣化しやすい、とのことでした。

只でさえエンジンの熱で皮膜や銅線には
過酷な環境なのに直角カーブ。
見ればなるほど、納得です。
保護ゴムチューブを外すと
見るも無残な配線が。。。

皮膜は触るとボロボロ取れ、
銅線も緑青が入ってました。
良くコレで他の電装品が動いてたなぁと
VESPAのタフさを再確認。


車体から完全に離すにはJCTボックス・CDIで端子を外します。ゴムのグロメット外しにシリコンスプレーが大活躍しました。


外したバックプレート。
パッと見た目焼けた後などありません。
コイルのチェック。
ET3のコイルは外し辛そうな雰囲気です。

 ・青線−エナメル線のハンダ部
 ・コイルのエナメル線

も見た目問題なさそう。

(※画像は配線やり換え後)
(上がブレーキコイル)
左右に通ってる2本の配線のうち
上がブレーキへ行く青線ですが
焼けて真っ黒です。
(中身の緑の物体は元茶色の銅線)

配線はコイルの間を縫うように配置されてますが
熱に晒される密閉空間なので過酷な状況と
言えます。
こんなめんどくさい作業は
あと10年はしたくないので
耐久性に優れる自動車用配線(0.85sq)で
引き直しました。

ベローチェさんで購入。感謝!
下手糞ながらもなんとかやり換え。
最初使ったハンダこての出力が小さく(15W)
ヤケクソで大きいの(60W)を使ったら
皮膜やらコイルのプラ部品やら
溶かしまくりました。(^^;;
当然端子もやり換え。

ん〜、新しいのは気持ちいい!



で、ドキドキしながら元通り組み、
キック!
ぺぺぺぺぺッ!
エンジン始動!!!


エンジンはかかったので
点火系OK!、ウィンカーを点ける、チカッ・・・チカッ・・・OK!!
ヘッドライト&テール点灯確認
OK!!!
いよいよブレーキを踏む!


点きません(ーー;)
   ・
   ・
   ・
   ・
「何故なんだハニー、俺のどこがいけなかったんだい?」
って聞きたい気分です。。。


その後もう一度外し、ハンダ浮きやクラックなどの断線箇所を目視するも外観上は問題なし。
でも導通テストをすると導通ありません。よってレアケースではありますがコイル不良という結論に達しました。

中古を探すか・・・、新品は宇賀神さんにもないし・・・・・・いっそ12V化・・・・・・・・・いやいや、逃げちゃだめだ。。。
いろんな思いで混乱するなか、手を差し伸べてくれた仏のような方がいらっしゃいました。
麗二親瓶が「ステーターのストック譲るよ〜」と連絡をくれたのです!

麗二さん!
あなたが神か?!

幣サイト「銀のベスパに乗って」は皆様のご好意によって運営されておりますw
(取り付け記は次章にて)



                                    



配線を引きなおすに当たり色々調べましたが、
「配線図」てのはあっても『青の線がこのコイルに入って黒はこのアースポイントにハンダされてて』という「配線レイアウト図」というのは見当たりませんでした。折角外したので手書きでスケッチし、ペイントで線画してみました。

※平成7年式再生産ET3での配線レイアウト図です。年式によってレイアウトが違う可能性があります。(事実違いました:次章後述)
それでもよければこちら↓



基本は 配線コイルのエナメル線アースという流れですが、
 @エキサイターコイルは緑線(CDIへ)1本のみ
 Aヘッド/テールはコイル2つ直列
 Bブレーキコイルは一端ウィンカーコイルへ入ってアースに【下図参照】
が特徴となっていました。
ブレーキ青線は一端ブレーキコイルに入り、
アースに行かずに
ウィンカーコイルに入ります。

ウィンカーコイル内の配線はわかりませんが
恐らくウィンカーコイルアースと合流し、アースへ流れると思われます。
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